パンと梅干し

ゆるゆると好きなことを。

スリルミー。ブリゼミー(成福ペア)感想と「レイ」。

さあ!お好み焼き 好きなように 食えばいい

大阪らしく 遠征記念 粉物で

うまいだろ? 大阪来た甲斐があるだろ!




お好ミー焼き!ひゃくまんてんまんて〜〜ん!!!


どうもおはようございます。
もはや1月25日(金)が来てほしくないと願っていた筆者です。

でも来てしまいました。名古屋行きの新幹線の中でこの記事書いています。
あれ、これって現実?

ゴヤミー、本当に楽しみだけど終わって欲しくないです。こわいんだ!泣きそうだ!



いやはや、ブリゼミーことスリルミー大阪公演、お疲れさまでした。


前回の松下さん柿澤さんペア感想記事(参照→スリルミー。スリル大阪(松柿ペア)ミー。 - パンと梅干し)、
沢山の方に読んでいただけたようでとても嬉しいです。ありがとうございます、恐れ入ります。


だいぶ駆け足かつ途中省略の勢いで書ききりました感満載だったので、
千穐楽公演後に…じっくり…ちゃんと…書けたらなと……

……大千穐楽か………(彼ばりの自分で自分を傷つけてしまうスタイル)


大阪では松柿ペアはマチネしか観ておりませんが、ソワレはまた違った雰囲気だったようで…
本当に観る回によって受ける印象が全然違う演目なんだなあと改めて思いました。


もう終盤なんだから今まで通りに、ということもなく。


常に私と彼について模索し、新しい提示をしてくださる出演者の方々には、本当にありがとうございますの気持ちでいっぱいです。
(その新しい提示で頭を抱えて泣いてため息ばっかりついちゃうんですけどね!)


…あれ!?ま、まだ終わってない!!!
まだ各ペア100分ずつ残ってる!!!!



いきなり「スリルミーお疲れさまでしたありがとうございました」記事感満載になってしまいましたが。まだ終わってない!
ここから!ここからです!




さて。

成河さん福士さんペアも大阪公演で色々…というか爆弾をいくつか投下されましたね…本当にね………


あまりにも衝撃が強すぎてもはや記憶がおぼろげという謎現象に見舞われている筆者ですが、下記ざっくりと書いていこうと思います。

さらにその下記にテーマを設定してつらつらと。現時点での思っていることとか。

ゴヤミーで大きく覆るかもだけどね!








※以下、盛大にネタバレです。また好き勝手書いておりますので、なんでも許せる方向けです。
あくまで本劇中で想像できる範疇で書いていますので、海外公演含め、実際の方々の背景や事件の真実と異なっていることを書いている可能性も存分にあります。あらかじめご了承ください。







■福士彼のうっかり独り言疑惑


あれは…そう。大阪マチネ公演のことです。


東京会場よりも高い天井から降ってきた一つの鞄を合図に、舞台奥から走ってくるソンハ私と福士彼。
盗み現場から急いで逃げてくるシーンです。

舞台下手から上手へ福士彼がダッシュ
残念ながら大阪公演ではこのシーンでの彼の客降りはなく、客席と物理的な距離があったものの、筆者は聞き逃しませんでした



福士彼が下手へ走ってきた際、



「はぁ、あ、こっちか、よいしょ」

と言いながら上手へ走って行ったのを!!!!!!!!!!!!!



東京千穐楽から約1週間経って、福士彼はどこへ向かえば良いか一瞬わからなくなってしまったのでしょうか



これ、マイク拾ってましたかね?他に聞こえた方いらっしゃいませんかね…!?
にわかには信じ難いかもですが、確かに聞こえたんです…俺を信じて……



少なくとも「よいしょ」的なことは確実に聞こえたので、おそらく演技ではないと思うんですよねえ。
(福士彼が「よいしょ」という人とは思えませんし…(偏見))


これ書こうか迷ったんですけど、
うん、かわいいから書いちゃいました。ほんのつかの間のほっこり福士彼。





■殺す相手は


「俺が一番ムカつく奴」

「………僕?」





「僕。……以外で」



あの〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!????!!?!!?



これもうほんと、度肝抜かされましたよね…
マチネの時点ではソンハ私のセリフに引っ張られただけの可能性も、と思っていましたが、ソワレでもやられてて



あっ、これ「よし、決まりだ」なのね……(大の字)



それまでずっと「お前。……以外で」だったのが、ここにきて、残り3公演というところでの変更。

本当に東京千穐楽からの約1週間、福士さんの身に何があったんだ…(言い方)

これまで言い慣れていたであろう「お前」ではなく、ソンハ私の返しを受けての「僕」に変更ってもう、もう……!!




ご祈祷の効果かなにかですか?(福士さんブログ参照)



福士彼の表情、言葉と言葉の間、全てを使って全力で煽ってる感じが素晴らしいですね。

福士さんが「やっぱりこのセリフは『僕』の方が良い」と思ってやられたのか、
成河さん等他の方が「変えてもいいかもね」と提案されたのか…

どなた発信だとしても、終盤でも一切「置きに行く」発想がない皆様に敬礼……!!


あとはなにより、
福士彼ボイスで「僕」という単語を聞けたことに最上級の感謝の気持ちです。福士さんありがとー!!!!!!!!






■なんでそんな顔するの


ここまで福士彼のことばかり書いてますね。
この後も福士彼のこと書いちゃうんですけどね!



取調室に連れてこられ、立場が危うくなったと察した福士彼の熱い手のひら返しソングでソンハ私を後ろから抱きしめた時、



ジャストタイミングで顔をくしゃくしゃにして涙を流すソンハ私、ひゃくまんてんまんてん……どころの騒ぎじゃない………




あのソンハ私の涙は、なぜ。


ペラッッッペラの福士彼の言葉に悲しくなったからなのか、

目を合わせて話す、抱きしめる、ソンハ私がずっとして欲しかったことをやっぱりソンハ私のためにはしてくれない福士彼自身に悲しくなったからなのか、

はたまたここまで来てやっぱり福士彼を道連れにすることに対しての葛藤からなのか…


予想通り、シナリオ通りではあっても、いざ警察と取引していることをちらつかせなければ、ソンハ私に対して謝ること(形だけですが)も何も無い福士彼


つまり福士彼はソンハ私のことを全く想っていない現実を改めて突きつけられてしまうわけで…



「僕たちの関係はそんなんじゃないだろ!」

倉庫ファイヤーの次の日の夜に、福士彼にとってソンハ私とはギブアンドテイクの関係であることを明確に突きつけられました。
なかば売り言葉に買い言葉で契約書を結び、ソンハ私もギブアンドテイクの関係を受け入れたものの。



「何を言ってるんだ、僕たちの…契約は」

犯行現場に落とした眼鏡がきっかけでソンハ私が警察に疑われ、福士彼はソンハ私のみに罪をなすりつけようとし、一方的に関係を終わらせようとします。
福士彼から提案してきた契約書を、彼自ら反故にする。



「血と血で交わした あの契約は
切れることはない、レイ」

それなのに、ここにきて福士彼が契約のことを持ち出す。
ああ、やっぱり、本当にギブアンドテイクの関係でしかなかった。



ソンハ私も「こう言えば彼はこうするんだろなあ」と客観的に自分と福士彼の関係もわかっているからこそ、
彼とずっと一緒にいる計画はシナリオ通りに順風満帆に進んでいる訳ではありますが、
何度も何度も自分にとって悲しい現実を突きつけられたらキツすぎますよねえ。

わかっててもつらいですよね。




「わかったよ。何でもしてあげるね」


惚れた弱み………………(強くなるんだ、レイ)




からの隣の部屋で福士彼がパニックに陥っているアフレイドなシーンで、
過去記事でソンハ私が薄く笑っていた時があった(参照→スリルミー。続き。 - パンと梅干し)、
と書きましたが

福士彼のアフレイ度が上昇するごとに、
ソンハ私も段々と息苦しそうな、顔をほんの少しずつ歪めていくようになって……もう………

筆者も一緒に顔を歪めてしまいます。(世の中騒ぎ出す突然の告白)




相変わらずまばたきは一切していませんけど。



それまで大体筆者が観た時は真顔か、ごくたまに薄笑いか、だった気がするのですが、
大阪公演ではわりとわかりやすく、少し辛そうな顔をされていたのが印象的でした。



音声のみで福士彼の状況をお楽しみ中のソンハ私ですが、
怖くて怖くて泣いちゃっている福士彼が可哀想でならない(今すぐ駆け寄って抱きしめてあげたい)とかなのかなんでしょうかねえ。


うーん、真顔や笑ってくれてたら「計画通り」感満載なんですけど、

辛そうな顔されるとやっぱり道連れにすることに対しての葛藤がまだあるのかなあ、とも思っちゃいます。ソンハ私には無さそうだと思ってたんですけど…!!!


もしも映像化でなく音源化の場合、このシーンでいうと私の表情がわからないのがちょっと切ないですね。(気が早い)(名古屋で告知待っています)




■レイ


クライマックスの、福士彼の最後のセリフ。



「レイ」



過去記事(参照→スリルミー。感想≠レポート的な。 - パンと梅干し)で、
それまでの呼びかけるような「レイ」から、東京千穐楽公演でその言葉を噛みしめるような、まっすぐな言い方に変えてきたと書きました。




大阪公演ではさらに物哀しさをプラス!!!!!!ちょっとまた変わってません!!!!?!!?!!!?
え、これもご祈祷効果なんですか!!!?!?!?!!?????



本当に、福士彼は単語で我々を弄ぶのがお上手ですね!!!!!!!!!!!!!!


「レイ」にしろ、「僕」にしろ、
あと忘れちゃいけないのが「ん?」ね!!!!!!!!


「だってそれが欲しいんだろ?」
「ん?」

の、「ん?」
ね!!!!!!!!!!!!!!!



「ん?」なんて一文字ですよ。
この一文字でどれだけの人が心惑わされてると思っているんですか。
どんなに重大なことか、福士彼はわかっているんでしょうか!?!?





■本題


はい。

つまりさっきまでが、前置きです!!!(前置きの概念を覆す長さ)


そうです。今回は、福士彼のラストの「レイ」についてフォーカスを当てていきたいと思います。


いかんせん音源も何もないので、完全にニュアンス勝負でふわっふわなテーマだとは思うのですが、あまりにも


東京初日〜東京前楽
東京千穐楽
大阪公演

とで言い方が明らかに違うのが筆者の中で気になりすぎているので、ちょっとナゴヤミー前に可能な限り。消化したいなあ、という願望です。
ちょっと違いがわからない、イメージできない、という方は筆者がマネするので呼んでください。()




■東京初日〜東京前楽


少し上ずった優しい声色で、呼びかけるような「レイ」でした。


その前のソンハ私の

「そして、一枚の写真。
高校生の頃、あの公園で撮った、彼の写真」


このセリフの流れからして、高校生時代の福士彼「レイ」だと思っています。

彼が亡くなってしまった今、形として残っている彼は写真の彼のみつまり高校生時代。

高校生時代は、まだニーチェに毒されていない、ソンハ私にとっての彼であり(過去記事参照→スリルミー。感想≠レポート的な。 - パンと梅干し)、
演目冒頭、現在の私が語る「あの日、二人見た、夢のような、眩しく熱い記憶」の中の彼。



でもふと思うのが、そもそもこの演目って語りべが私なわけで、

つまり私の都合の良いように恣意的な解釈がされていることも全然あり得るわけで、

でもそれは観客からしたらどの部分が私の手が加えられているかはわからないわけで、


つまりのつまり、あくまでセリフを以ってこう思う、こう考えられる、とは言えても何が正解かは誰もわからないわけで。
(そもそも何が正解かと区分すること自体がこの演目においてナンセンスだと思いますが)


筆者は「高校生時代の彼だと思う(キリッ)」とか言っちゃってますが、

この福士彼の「レイ」


福士彼が優しく呼びかけてくれるとしたらこんな感じ、というソンハ私の妄想の福士彼(こんな風に呼ばれたことないけど)


という可能性もなきにしもあらずなんですよね。




…………………………。




いや、それはあまりにも…!

それにそんな風に考えたらキリがないしね。
忘れてください…




■東京千穐楽


それまでと明らかに声色が変わりました。
呼びかける、というよりは噛みしめるような「レイ」に。

この「レイ」を聞いて、
二階に立っている福士彼(言い方)は、高校生時代の福士彼ではないんじゃ、と筆者は思いました。

じゃあいつの福士彼かって?



今でしょ!!!!!!!!!!!!!(頑張れ受験生)


正確に言えば
ソンハ私が超人であることを認めた福士彼

なんだけど…なんだけど、護送車で種明かしを聞いてない福士彼というか…いや意味わからないですよね、これから書きます…




取り調べ後合流し、福士彼に超人ではないと否定され、契約を反故にされ、見捨てられた、あの公園で。撮った彼の写真を見て。



きっと小さい頃から御用達の公園なんですよね。思い出もたくさんあるんでしょうね。

でもあの公園での最後の二人のやりとりは、
福士彼の「お前は、最低だ」


思い出の場所…………!!!!!!!(号泣)



そう、今まで「高校生の頃、あの公園で撮った、彼の写真」に対して
「高校生の頃、撮った、彼の写真」部分しか意識してなかったんですけど。

東京千穐楽での福士彼の言い方によって、「あの公園で撮った」部分ってすごく重要なんじゃ!?と思うようになりました。


あの公園で二人が別れた後、再会するのは取調室。以降、拘置所、護送車、刑務所こう並べると物騒すぎますね…


ソンハ私の計画通りではあるものの、あくまでこのルートは超人思想に囚われた福士彼に合わせての筋書き


別に福士彼が殺人をしようと言いださなければ、わざわざ絞首刑or一緒に刑務所エンドである必要はないんですよね。

ただ、福士彼が殺人をしようと言ったから。
ソンハ私は「じゃあわざと殺人がバレるようにして彼も道連れにしよっと!そしたら二人ずっと一緒にいられるじゃん!一緒に死んでもいいし!」となったわけで。


ソンハ私としては、超人思想から解放されたかつての彼とずっと一緒にいられればどこでも良いのでしょうが、

そりゃあ刑務所よりは今まで通り、いつもの生活の中で、一緒に弁護士の夢に向かって頑張ろう☆エンドの方が良いに決まって…ないですか………!!!!?!?あれ!?



であれば、最終的なエンディングの分岐点はあの公園であるはず。


ソンハ私は福士彼の出方によって今後どうするか、道連れルート以外も当然想定していたと思うんですよね。天才だし。


可能性はほぼゼロに近いですが、

「釈放されたんだし良かったな!お前は無事だ!まだ疑われているみたいだけど、また一緒に言い訳考えよう!」

と福士彼が言ってくれた場合のこと。


そう、東京千穐楽の福士彼の「レイ」こそが、この場合のエンディングの福士彼を表しているのではないでしょうか。


つまり、ソンハ私にとってこれこそ理想形のエンディングの福士彼。




「僕たち 二人共犯者」


あの公園で福士彼が契約を反故にしなかったら、当然契約はそのままだし、二人は対等な立場で永遠に結ばれているわけです。
(取調室でも契約は復活してましたが…)




釈放され、「高校生の頃、あの公園で撮った、彼の写真」を見ることで。

もう一度あの公園からやり直せた場合。

とはいえ福士彼はこの街を壊す気満々マンなので、どうにかして彼をニーチェの呪縛から解放させる必要はありますが。



高校生時代という過去の彼なんかじゃなくて。

99年、死ぬまでずっと刑務所エンドじゃなかった場合の、
ソンハ私にとって最高に都合の良い、これこそ正に妄想と言ってもいいのかもしれません。



「待ってたよ」


あの公園からやり直せて、

かつ超人思想から解放されていて、

でも契約は続いてずっと一緒という、


ifの今現在の福士彼。






そんなの幻想なんですけどね…………。





■大阪公演


ここまでいつも以上にトンデモ展開な文章書いているという自覚はあります()
すみません!ナゴヤミー前だから!泣きそうだ!!


大阪公演では、東京千穐楽からさらに若干ニュアンスが変わったというか、物哀しさがプラスされた「レイ」に感じました


なんて言えばいいのか、儚いというか、畏怖というか、「お前…どうした……」な少し困惑しているようなニュアンスにもとれるような。


護送車内での種明かしを聞いて、
「君を認めよう 全て思うがまま。
だがこれから君は孤独だ ひとり」

の感じ。

あそこまであからさまではないですが、要は引いてる


ソンハ私の超人っぷりに、完全に置いてけぼりになってしまっている状態の超人でない福士彼なのかなあ。











すいませんもうすぐ名古屋着くので締めます………!!


やっぱり尻切れとんぼ感!毎回ごめんなさい!
ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、本当に本当にありがとうございます。恐れ入ります。

トップオブ超展開文章で????と思った方もいらっしゃると思います。
なんなら筆者もそうです!!!!()


しれっと、本当にしれっと追記修正するかもしれないです…
いつも以上に思っていることをうまく言語化出来ていない自覚はあります…



いやはや…

本当についにきてしまいました。
各ペア残り100分ずつ。

大切に、大切に。
あの場に身を置けることをしっかり噛み締めながら。








ここはどこか

道に迷って


辿り着けば



禁じられた森だと、気付いた時は。




ゴヤミー!!!!!タノシミー!!!!!!!!!!!!!!!