パンと梅干し

ゆるゆると好きなことを。

スリルミー。感想≠レポート的な。

それは、


1ヶ月前に沢山持っていたはずのチケットの半券と、
小出しでどんどん増えるグッズ。


今ではどうなっているのか、
下手側の柱。
(詳しくは過去の記事ご参照下さい→スリルミー。続き。 - パンと梅干し)



そして一枚の写真。


初日終わり、戦利品を並べて撮った、一人二次会の写真。







筆者「酔ってたよ」




アクリルスタンド(殺人ver.)の立ち位置逆にセッティングしちゃってるもんな。



どうもこんばんは。
スリルミー東京公演でマイ千秋楽を迎えてしまい最大級に虚無の筆者です。
そうです、成河さん福士さんペア東京千秋楽公演です。スリル東京終わりミー!


時の流れは本当に残酷です。
スリルミー期間の1ヶ月が本当にあっという間すぎました。
そう、一瞬で19歳と53歳を行き来してしまう私のようなスピード感です。


とはいえ、この演目を創り上げ、観せる側にとってはものすごく大変ですよね。
気持ちの持っていき方とか、観せ方も。
きっと筆者なんかが想像もつかないくらい、ものすごくそれぞれが色々なことを考えて創られていたかと思います。

そう思うと、あの空間で、ダブルチームといえど1ヶ月も公演してくださって本当に感謝感謝です。

すでにマイ千秋楽を迎えられた方、
また松下さん柿澤さんペア東京大千秋楽をこれから迎えられる方、



ねえこれからどうしたらいいんですか!?!!!???!!?(必死)



次は大阪。その次は名古屋。終わり。え!?


ああ…筆者もどうにか私から技術を会得し、
2018年12月14日まで戻りたい…!!
時をかける筆者にっっっ…なりたぁあ〜〜い!!!!!!!!


ま、まあ終わりばかり意識しても良くないですよね…。
まずは東京マイ千秋楽の余韻に浸りたいと思います。
感想は追ってあげられたらいいな、と思うのですが、すみません一言だけ。



最後の福士彼の「レイ」、東京千秋楽にして言い方変えたのちょっと……!!!!待って…!!?!!?????!?


それまでちょっと上ずった優しい声色で、呼びかける感じの「レイ」でしたが、千秋楽ではその言葉を噛み締めるようにまっすぐ「レイ」と言ったのが印象的すぎました。
わかりますかね?伝わりますかね!?必要でしたら筆者がモノマネするので呼んでください。


とにかく、

福士彼、やっぱずっちーなぁ!!(号泣)




あ、あと!そう!
東京で一回だけ観劇できた松下さん柿澤さんペアの感想も、大阪・名古屋でも観るのでその時に初見感想と併せてあげたいと思ってます。

いや〜〜全然違って本当にびっくりしました。
同じ演目なのに、演じられる方でこうも印象や物語がガラッと変わるなんて…観れて本当に良かったなあ。


とにもかくにもまずは、

成河さん福士さん、東京公演お疲れさまでした。ありがとうございました。


いやあ、それにしても
成河さんちの恐竜は早速生まれ水揚げされ、第二の卵の守り神みたいな扱いですが、
福士さんちの恐竜はようやく半分程度殻を破ったものの、「スリルミー終わるまでは水中な!」宣言をされるという
中々扱いに差が出ていますね。

お二人の家の今後の恐竜事情も気になりつつ、大阪・名古屋公演も楽しみにしていたいと思います。


※成河さんちの守り神恐竜さん、ちょっとずつしわしわに…!?
福士さんの「スリルミー終わるまでは水中な!」は恐竜さんのことを想ってのことだったのでしょうか…。
まるで拷問のように書いてしまい大変申し訳ございませんでした…深くお詫び申し上げます…。



さて。
これまで演目の流れに沿って感想やここってこうなんじゃない?と書いていましたが、
今回はテーマを設定して何故そう思ったか云々を書いていきたいと思います。


そうです!筆者、レポートっぽいのが書きたいんだ!(ハードル上げ選手権優勝)


とはいえ文献がどうとか引用がどうとか全くありません。いつもの感じです。雰囲気、雰囲気。




※以下、盛大にネタバレです。また好き勝手書いておりますので、なんでも許せる方向けです。
また、あくまで本劇中で想像できる範疇で書いていますので、海外公演含め、実際の方々の背景や事件の真実と異なっていることを書いている可能性も存分にあります。あらかじめご了承ください。
成河さん福士さんペア公演を踏まえて書いていきます!!








前置きが長くなりました。
ということで、今回のテーマはこちらです。




「何故私は彼に種明かしをしたのか」


です。



私の父が雇った弁護士により、死刑を免れることが出来た二人。
刑務所行きの護送車の中で、おもむろに私が

自分の方が彼よりも一歩先にいたこと、

今回の殺人犯罪は彼と一緒にいるためという明確な理由を以って行っていたこと、

そして逮捕されるきっかけとなった眼鏡は、わざと落としたこと

を彼に明かしました。


つまり、

彼が殺人を計画・実行の時点で、私はわざと捕まるように仕向けていたという、種明かし。



大前提として、

衝撃のラスト!あなたは100分後、世界が震撼するスリルを味わうこと間違いなし!

的な演目の起承転結・演出面でとても重要なことはわかっています。



ただ、私と彼の今後の関係性を考えると。



どう考えても余計な一言どころの騒ぎじゃなくない!!!!!!!?????!?


「彼と一緒にいたかった」

その望みは、奇跡的に死刑を免れ、99年刑務所に収監される判決で叶いました。

ただ、私はその望みが叶うだけでは満足いかなかった。

この結末に持っていくために、自分が手ぐすねひいていたことをどうしても彼に伝えたかった。


「僕こそが超人だって」


僕「こそ」が。


それまで歌唱パート以外で私が「超人」という言葉を使うことはありません。
とはいえ彼が「俺たち超人が〜」と言っているのを何度も聞いており、
かつ私と彼はお互いのことを本当に理解できるのはお互いだけ、つまり彼だけでなく私も超人、というか同じレベルだという意識を持ってはいたでしょう。


しかしその後、
落とした眼鏡によって警察に容疑を疑われた際に、彼に「お前はもう超人じゃない」と言われてしまう。

以降、「僕こそが超人だ」まで、彼の口からも「超人」という言葉は出てきません。


そして、ここで初めて、私が「超人」という言葉を使いました。


僕「こそ」が、って、つまり「僕が真の超人」、さらに言い換えると


「君さ、僕のことは否定しておいて自分のことはまだ超人だと思ってるみたいだけど違くない!?!?君超人じゃなくない!?!?僕が超人だよ!!!僕こそ超人!!!!!(僕こそ音楽的な)」


ってことですよね?
だって、彼のことは超人だと思ってて、彼は否定したけど私だってちゃんと超人なんだもん><ってことなら 「僕こそが」って言わないですよね。
「僕も」、「僕だって」って言いますよね。


前回記事(彼の立場に立って観てみようキャンペーン→スリルミー。2019箇条書きと挑戦。 - パンと梅干し)で、


「レイ。君を認めよう。全て思うがまま。
だがこれから君は 孤独だ ひとり」


彼の私に対する完全降伏の言葉ですよね。
彼はこの先私を出し抜けることはないでしょう。なす術がないから、わかっていても、彼は私の手のひらの上で踊り続けなくてはならない。

君を認めよう=私が超人であることだとすれば、私と彼とでは立ち位置が異なる。

つまり彼の中で超人はただ一人、私だけ。
あの私の種明かしを聞いて、彼の中でもう超人じゃないと思ったのでは。


(やべっ、自分の記事引用しちゃった…)




そう、筆者としては、

最初は私の「僕の方が君の一歩先を行っていた」発言を聞いて「ああ!?」とイラついていたものの、

私の種明かしを一通り聞いた上で、さらに自分がとてつもなく恐れていた死に対しても価値と捉えられるスーパー私っぷりがないと超人じゃないとしたら、

彼は自分は超人じゃねえわ…むしろイかれてるし超人なんてごめんだわ…
って彼自身は思うと、筆者は思うんですよ。


だけど私は種明かし=彼に現実の全てを突きつけて理解させる前に、「僕こそが超人だ」と言う。


つまり、彼の言葉を借りれば
「お前はもう超人じゃない」
と彼に向かって言っているわけです。





むしろ、元々私は彼のことを超人だと思っていたのでしょうかね。



何も言わず彼が大学を移って以来、久しぶりに会ってみたらニーチェにお熱すぎてニーチェオフで忙しいと言われ。

「俺、超人って気付いたんだわ」って言い出すし。


ニーチェ?」「いつから哲学なんか」って私の言い方からしても、教養としては知識があったとしても、これまで特に熱を上げていた訳ではなさそうなことが伺えます。


以降特にツッコんだりもなくスルーしていますが、



超人て、え??君何言ってるの?????状態だったのかなあと思います。


確かに、私はお互い高次元レベルでお互いにとって唯一無二の存在だと思っているから、
彼が自分を「超人」という言葉でカテゴリするならじゃあ僕も超人…?ってことだよなあ、と超人と呼ばれることを受け入れた。


というか、久しぶりに会って顔色伺いまくり(その後速攻火が付くけど)(チャッカマンばり)の私が、
彼が楽しそうに俺今ニーチェにハマってるんだ〜って言ってるのをむげにできないよね。
そりゃ超人って言われたら、超人だわ!!!!!!うん!!僕たち超人!!!!



……と話を合わせてはいたけど。

彼がニーチェのいう超人超人とうるさくなってから(言い方)、それまでも放火や盗み等すでに社会が許さないことはやってはいたけど、空き巣、ついには殺人と彼のやりたいことがエスカレートしていってしまっているわけですよね。


からしたら、自分の前から姿を消している間にニーチェにハマったせいで、超人なんか言い出したせいで彼が変わってしまった、と思ってもおかしくありません。というかそうだし………


「僕たちの関係はそんなんじゃないだろ!」


空き倉庫を放火した翌日の晩、サプライズで彼の部屋に訪れ、ニーチェを読ませられた際に私が彼に言った言葉。

彼はどうあれ、私はずっとギブアンドテイクの関係ではなく、お互いがお互いちゃんと向き合った、気持ちのこもった関係だという認識です。でも違った。

前から違った、いやあえて考えないようにしていだだけかもしれませんが、そうではない。お互いの要求を満たすための関係、とここで明確に私に突きつけられます。



こうなってしまったのも、彼が自分は超人だなんて考えを持つようになってしまったからだ。


つまり、超人時の彼は私の知ってる彼じゃない。

つまりのつまり、私にとっての彼じゃない。




となると、どうにかして彼を超人モードから、私の知っている彼、かつての彼に戻さないと……!と思ったのかもしれません。


よし、彼は別に超人じゃないってことをわからせよう!!超人モードが解除されれば、きっと元の彼に戻る!


本気でそう思ったのか、頭が回ってしまう私は結末がわかってしまっていたのか定かではありませんが。

少なくとも、私が黙っていれば今の関係を保ったまま、刑務所暮らしができたと思います。


でも、私の望みであった

「彼と一緒にいたかった」


この彼は、今の超人モードの彼ではなく、私の中の彼

元の彼に戻ってくれたらと、僅かな望みにかけたのかもしれません。



だからこそ、「彼と一緒にいたかった」という99年物理的に一緒にいる願いは叶ったものの、より完全な願いをひゃくまんてんまんてん叶えるために、彼は超人でないことをわからせ、かつての彼に戻したかった。


だから、種明かしをすることで、
「僕レベルじゃないと超人って言わないんだよ☆」と言うことで、
彼は超人でないことを自覚させたかった。のではないてしょうか。



全ては瞳を潤ませながら、微笑みながら語っていた、

「あの日 二人見た 夢のような
眩しく熱い記憶」

に戻れることを願って。



結果的に彼自身、自分は超人でないことは理解したと思います。が。私が望んだ形だったのでしょうか。



「レイ。君を認めよう。全て思うがまま。
だがこれから君は 孤独だ ひとり」


いつからだったか、福士彼の「孤独だ ひとり」が、もはやソンハ私を哀れんでいるような、他人事のようにあざ笑っているような、そんな歌い方に変わりましたね。
とても強調するようになりました。


私の「僕こそが超人」宣言と種明かしにより、彼は自分は超人でないことは理解したものの、元々超人は超人同士の世界で生きるべき思想だったため、完全に住む世界がちげーや!状態になってしまい、


結果的に、もはや私が自分から彼の心を離してしまった。



彼が私の元に帰ってきてくれるかと思いきや、むしろ私が離れてしまった形。私は気付いているのでしょうか。


それとも、僅かな望みにすがったまま、気付いてないのでしょうか。いや、また気付かないふりをしていたのでしょうか。


いずれにしても。


「いや 離れられない」


「永遠とは言わない 死ぬまでは
二人はずっと 99年」


「永遠に


99年なんて期限付きで言わないで。

だって、君はもう超人じゃない。

僕の手で、元の君に戻したんだから。

元の君とはギブアンドテイクの関係なんかじゃない。

僕とずっと、ずっと一緒でしょう。



99年以上、


死ぬまでずっと、





永遠に。











おわり。






お疲れさまでございました…!


くれぐれも、レポート形式どこにいった?というお考えは破棄していただきますよう、お願いいたします。




いや〜〜、改めて奥が深すぎます。スリルミー。
観る人によって、というか演じる方々も含めて考えや解釈が様々なのが本当に…なかなかない演目ですよね。


ただ今恒例の一人二次会中にベロッッベロの状態でこの記事を書いているので、読みづらいところがあったら申し訳ございません。い、いつもかぁ!(泣)
後々こっそり修正しているかもしれません…すみません…


お酒がないと生きられない生活どうにかしたいです…(切実)



話を戻して、
まだまだ考えたい、言葉でちゃんとまとめたいテーマもあるので、まずは大阪公演までの間にゆっくりじっくり考えられたらいいな。


大阪・名古屋公演は東京公演と違い大きな劇場で、また今までと違った演出・印象になるのかな。
寂しい気持ちもあり、わくわくもあり。

それぞれのペアが創り出す、スリルミーの世界を大切に、大切に。没入させていただきます。



にしても、
冒頭でも触れましたが、やたら小出しで色んなグッズが増えましたよね。
現時点ではおそらく筆者含め皆様が一番望んでいるであろうCD音源化・映像化の告知等が全くないのは、スリルを味あわさせられてるんでしょうかね。


それとも、告知してないだけで再演が決まっているからまだパッケージ化はないよ!ってことですか……!?!!!???



今はまだ余韻に浸れていますが、しばらくしたら
「(スリルミーロスで)怖いんだ!泣きそうだ!!!とアフレイドしてしまうのでどうか、どうか、

公式様よろしくお願い申し上げます。(必死)





ではでは、
ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、恐れ入ります。ありがとうございました。
最後はおなじみ。



東京公演、ひゃくまんてんまんて〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!